すあまは日常を生きる

元気にいきたいが、そうもいかない自分の文章化

うつ病になる人は正常・・・2

前回は東日本大震災が起きてから、新しい職場に転職するまでのお話を書きました。

 

今回は、その後のお話を書いていきます。

 

4月1日、私は新しい職場に行きました。当時のことは、もうすでに記憶が定かではありませんが、昔からある企業だけあって、建物からも重厚感が漂っていました。

 

同じ日に入職した人がかなりの数いましたが、私は生命保険金の事務処理担当になりました。

 

保険会社だけあって、ほとんどが女性の職場です。

 

私の職場は7Fにあり、窓からは自分の住んでいる街並みが見渡せます。自分のいるフロアを見渡すと、部長以外は全員女性でした。

 

ここですでに異変に気がつきました。自分がいる部屋の隣の部屋をのぞくと、地震で壁のコンクリートが剥がれていたのです。

 

その大きな部屋はずっとそうだったのかは分かりませんが、その時は誰にも使われず空室になっていました。

 

壁のはがれは、「もし、また同じような地震が起こったら、これだけ崩れている以上、今度はもっと大きな被害になるだろう」と、容易に想像できるものでした。

 

3.11から1ヶ月も経っていませんでしたので、時々余震が起こりましたが、その度に7Fは大きくゆれ、恐怖がつのりました。

 

新しい職場で、私は保険の専門知識を毎日のように学び、少しずつ実務に生かしていきました。

 

しかし、専門知識はかなりのボリュームで、覚えることがたくさんあったことに加え、震災直後の暗い世相が、やがて私の心を覆い尽くして行ったのです。

 

入職して1ヶ月後、私の体に異変が起こりました。

 

続きます。